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なぜFXは儲からないのか?
こんにちは、ひろです。
FXのトレードは、車の運転を覚えるように練習すれば誰でも儲けられるようになると、FXを始めた当初は思ってました。
でも、実際にトレードを初めてみて感じたことは儲けたいと強く思っている時ほど損をするということでした。
最近では「本当にFXで稼げるようになるのか?」と思いながら少額トレードを続けてる日もあったりします。
しかし、俯瞰してチャートを眺めてるとふと気が付くことがあって、そんな時、儲からないメカニズムが腑に落ちたりします。
儲けたいという気持ちでチャートを眺めている状態
儲けたいという気持ちでチャートを眺めている状態は、動物に例えると獲物を見ながら「いつ捕まえてやろうか?」と、じっと狙っている状態だと思います。
でも、この状態って何も考えてないんですよ。
もう少し説明すると、この時の行動って刺激に対して反応してるだけなんですよ。(自分だけかもしれませんが・・)
例えて言うなら、ルアーなどの疑似餌が「クネクネ動いたり」「キラキラ光ったり」してるのを魚が見て反射的に捕食する動きに近いと思います。
恐らく、考えて行動すると獲物が逃げてしまうので、このような反応をすることで適応してきたのだと思います。
◎ 感情が発生 ⇒ 衝動が発生 ⇒ 行動が発生
✖ 思考する ⇒ リスクが少ないと判断 ⇒ 行動が発生
※これらの一連の動作は、感情によって衝動が発生し行動へ変化しますが、行動のきっかけは思考した結果でないことに注意してください。
刺激に対して反応してる時
刺激に対して反応してる時の各ポジションでの売買反応表を作って考えてみます。
ポジションの状態 | 価格の動き | 感情 | 反応 |
---|---|---|---|
ポジションなし | 急に上昇し始める | 儲けられそうと期待 | 買いたい衝動が起こる |
ポジションなし | 急に下降し始める | 儲けられそうと期待 | 売りたい衝動が起こる |
買いポジション | 急に上昇し始める | 予想が当たり満足 | アドレナリンが出まくる(依存症になる) |
買いポジション | 急に下降し始める | 大丈夫か不安になる | 売りたい衝動が起こる(決済売り) |
売りポジション | 急に上昇し始める | 大丈夫か不安になる | 買いたい衝動が起こる(決済買い) |
売りポジション | 急に下降し始める | 予想が当たり満足 | アドレナリンが出まくる(依存症になる) |
価格が急に上昇/下降し始めるのが反応を引き出すポイントですね。
急な動きは「期待⇒欲」または「不安⇒恐怖」となるので、値の動きは大きければ大きいほど反応も大きく引き出せると考えられます。
ちなみに、ルアーが「クネクネ動いた」時が「急に上昇/下降」に相当し、「キラキラ光る」は「特定のチャートパターンが出現した時」でしょうか。
反応してると儲からない
刺激に対して反応してると儲からない、それどころか、どんどん損失が大きくなっていきます。(自分だけかもしれませんが・・)
しかし、これは相場の基本的な値の動きを見ればある程度納得できると思います。
相場は小さく波打ちながら上昇/下降をしているので、刺激に反応した売買を繰り返すと、自然と相場の値動きを追いかける状態となってしまいます。
動きに反応してポジションを持ってしまうと、どうしても優位性の高い位置で売買することができません。
運が悪いと買った瞬間に含み損となり、数分後に値が戻ってきたりする動きをします。
相場が上昇トレンドであれば数分間だけ我慢すればいいのですが、下降トレンドだと直近まで戻ってきて、そのまま「上がりそうだから」と放置してると、どんどん含み損が膨れ上がっていくことになります。
チャートを俯瞰して見る
FXで稼ぐためには「刺激に対して反応してるだけの状態」から脱却する必要があると考えています。
これは動物的な本能を断ち切る行為なのでなかなか難しいです。
価格の急な動きは「期待⇒欲」または「不安⇒恐怖」となり、この二つの概念は生き伸びていく上で必要不可欠な本能と言えると思います。
それをあえて断ち切る必要があり、チャートがクネクネ動こうがキラキラ光ろうが捕食せず無関心になることを意味します。
これらを実現させるための理想の状態を、各ポジションでの売買反応表を作って考えてみます。
ポジションの状態 | 価格の動き | 感情 | 反応 |
---|---|---|---|
ポジションなし | 急に上昇し始める | どこでも利益は出せるからと焦らないようにする | 相場の状態を確認 次の節目で仕掛けられるか計画を立てる |
ポジションなし | 急に下降し始める | どこでも利益は出せるからと焦らないようにする | 相場の状態を確認 次の節目で仕掛けられるか計画を立てる |
買いポジション | 急に上昇し始める | 予想が外れることも考慮に入れ興奮しないようにする | 相場の状態を確認 次の節目で決済するか利益を伸ばせるか計画を立てる |
買いポジション | 急に下降し始める | 損失は必要経費だと割り切る (許容できない損切り額にしない) | 損切りの逆指値を決めた自分の判断を信じるようにする (逆指値なら損失は限定的であるはず) |
売りポジション | 急に上昇し始める | 損失は必要経費だと割り切る (許容できない損切り額にしない) | 損切りの逆指値を決めた自分の判断を信じるようにする (逆指値なら損失は限定的であるはず) |
売りポジション | 急に下降し始める | 予想が外れることも考慮に入れ興奮しないようにする | 相場の状態を確認 次の節目で決済するか利益を伸ばせるか計画を立てる |
自分で書いててなんですが、こんな悟りを開いた釈迦のような状態でチャートと向き合える自信はないです。
「稼ぐためには本能を断ち切る」
「稼ぐ」と「本能を断ち切る」って、なんか矛盾してますが、なるべく近づけるように日々改善していくしかなさそうです。
全く話は変わるんですが
そういえば「自信」で思い出しました。
チャートから今後の値の動きを予想し、自分なりのシナリオを立ててから売買するんですが、シナリオが機能するかしないかは、そのシナリオに「自信がある」「自信がない」とはまったく関係してないということが分かってきました。
つまり自信があるシナリオなら当たる確率が高く、自信がないシナリオなら当たる確立が低い・・ではないということです。
売買履歴を振り返ると感情に騙されていることって結構多い気がします。
この辺も纏まり次第、ここに記事を追加していく予定です。
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