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売買判断の考察(その6) 何かしらの優位性を求めて

Sergei Tokmakov, Esq. httpsTerms.LawによるPixabayからの画像

何かしらの優位性を求めて

こんにちは、ひろです。
FXのトレードで利益を上げるためには、やはり「何かしらの優位性」を、どうにかして見つけることが必要だと考えています。
そこで、そのような何かしらの優位性が得られる場所をチャートから見つけられないか少し掘り下げてみました。

私の思う優位性とは?

高い勝率、高い収益率で売買できるタイミング」のことなのですが、これらを事前に把握することができれば、そのトレードを優位に進めることができるようになると考えています。

※「売買判断の考察(その2)」でも「優位性の高いエントリーポイントとして少し書いてますので、よかったら併せて読んで下さい。

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トータル収益をプラスにするには

毎回トレードで収益をプラスにすることができればいいのですが、相場はランダムに動くので売買収益がプラスで終わる日もあればマイナスで終わる日もあったりとなかなか安定しません。
このような不安定な収益でも長期的にプラスとなるようにするには大きく2つの方法に分かれると思います。

収益をプラスにするには

・勝率を限りなく高める
・リスクリワードを限りなく高める

勝率を上げれば、つまり負けが少なくなればなるほど収益が上がっていくのは感覚的にもわかります。
もう一つの「リスクリワード」ですが、これは勝った時の利益と負けた時の損失の割合ですが、例えば勝率が1割で、9回負けても、その9回分の損失を1回の勝ちで補えるほど利益が大きければ、全体の収益がプラスになるという考え方です。

勝率とリスクリワードを同時に高めることができればいいのですが、相場はランダムに動くので、どちらの項目も安定して実現させることは難しく簡単ではありません。
そこで「優位性の高いエントリーポイントを見つけ出し、普段のトレードに取り入れていくことで、勝率やリスクリワードを改善していければと考えてます。

チャートの特性

チャート上には価格と、その価格が確定した時間が表示されますが、これは例外なくすべて過去のものが表示されています。
言い方を変えると「未来の価格は表示されてない」ということです。(当たり前ですが・・)
また、そこには「価格」の他に「時間」の要素が含まれていることに注意してください。

チャートの構成要素

チャートの構成要素としては下記の2つが考えられます。

  • 価格
  • 時間

(現象の単純化のため出来高など細かい部分は含めてません。)
また、チャートの特性として下記のような特徴があります。

  • 指値が現在価格を作る
  • 成りは指値に引き付けられる
  • 成りがなくなるとチャートの動きが止まる

(注) IFO注文などの逆指値は成り注文のように見える可能性がある。

例えば、ある価格帯で損切として逆指値が多く設定されている場合、まず誰かの逆指値が反応することで価格が変わり、その変化した価格が、別の誰かの逆指値に反応することで価格がさらに変化、その価格が、また別の誰かの逆指値に反応することで価格がさらに変わり・・と逆指値の連鎖反応が起きることで急速に価格が変化していくと思われます。
これを見ると指値は磁石であり、成りは価格を上下させるエネルギーそのものであるということがわかります。

節目の見つけ方

節目に「何かしらの優位性」が含まれているか分かりませんが、チャートから何かの手がかりを探すため、まずは節目に着目してみます。
個人的には節目に「何かしらの優位性」が含まれている可能性が高いと見ています。

私が見てきた節目の特徴を簡単にまとめると

「価格は節目で大きく反転する」

これにつきると思います。
理由は分かりませんが、値の動きが早ければ早いほど、止まって反転した価格が節目である確率が高いと思われます。
しかし、出来高が少ない時も価格が止まる可能性があり、その箇所は節目としての信用度は低いと思われますので、そこは見極めが必要かもしれません。

※) 節目の優位性は勝率に影響しないと推測しています。

節目の特徴

  • 価格が反転しているポイントを抽出する
  • お互いを線で繋ぐ
  • 複数本、繋いでみると特定のラインに規則性が見えるか確認する

もしチャートから何かの手がかりを探す場合、これらの方法を使って判断するしかありません。
ここから何かしらの優位性を見つ出す必要があるのですが、身近な手法として思い浮かぶものを以下に挙げてみます。

  • 水平線
  • トレンドライン
  • チャートパターン
  • インジケータ

水平線

水平線は特定の価格帯を線で結んでいく手法ですが、そこには時間的な要素がありません。
テクニカル分析などで水平線を引いたりしたことがあると分かると思いますが、その特定の価格帯が「数日前には機能したのに今日は機能しない」みたいなことを経験したことはないでしょうか?
その水平線が急に機能しなくなる理由は分かりませんが、結果として「機能する時間と機能しない時間」が存在したということが分かります。
このように相場は常に変化していることを考えると、「何かしらの優位性」を価格だけで判断することは少し危険であることが分かります。

トレンドライン

トレンドラインは特定の時間、特定の価格帯を線で結んでいく手法ですが、これも水平線と同じく「数日前には機能したのに今日は機能しない」みたいなことが起こります。
また、消し忘れてチャートにそのまま残っていて「もう機能しない」と思い込んでいたトレンドラインが数日後、そのラインをローソク足が横切る度にジリジリと揉み合う感じで反応していたり、ラインに沿って反発したりするのを何回か見て不思議に思ったことがあります。
その理由は、自分の頭の中では「一度機能しなくなったラインはもう相場とは関係のない線」だと思っていたんですが、どうもそうではないようで、知っている人にとっては当たり前のことなのかもしれませんが、私にはそれがちょっと新鮮に見えました。
トレンドラインには価格的な要素と時間的な要素が含まれてるので、水平線よりかは確度が高そうな感じです。
また、FXはまだ半年と短い経験ですが、わたし的にはテクニカル分析で一番機能するのはトレンドライン(斜めの線)だと思っています。(今のところですが)

トレンドラインの問題点

トレンドラインの困ったところは、適当に引いても機能しているように見えてしまうところです。(水平線も同じですが・・)
そのトレンドラインと全く関係ない価格・時間であっても、線を引くと関係しているように見えてしまい、それが間違いなのか区別できないところです。
もし、何かしらの方法で区別ができれば、引いたラインの信頼度が上がり、よく機能するトレンドラインが引けるのではと考えています。

チャートパターン

ついでにチャートパターンについても少し考えてみます。
チャートパターンは、価格を点で見るのでなく連続した一定の動き(パターン)として見る方法です。
これによって未来に起こる価格変化を予想しようとしていますが、これも価格と時間の定義がとても曖昧だと思っています。
例えば、未来は「数分後」なのか「数時間後」なのか、価格変化は「10pips程度」なのか「100pips程度」なのか等です。
未来の時間軸と価格設定はトレードの戦略にとても影響すると思います。

ここで「相場はフラクタル構造なので、どの時間軸でも当てはまる」と言われそうですが、なかなかそう単純でなく、適用する時間軸により、同じチャートパターンでも結果が同じにならない場合(偏り)があるように感じてます。
チャートパターンは、各要素間の関係性については示されており、これはこれで優位性がありそなのですが、価格と時間の要素がやや曖昧であるということが弱く感じます。
しかし、チャートパターンを別の方法と組み合わせることで、その曖昧さをなくせば勝率を上げることができる可能性があり、非常に期待できる方法の一つだと考えています。

インジケータ

今回の考察では対象から外しています。
インジケータには種類が多く使用したことがないのが殆どです。

損切りとエントリータイミングの関係

先ほど、トレンドラインが一番節目として機能すること、そして、節目に「何かしらの優位性」があると考えていることを書きましたが、それがエントリーポイントと損切を置く逆指値と関係してきます。

節目の優位性
  • エントリータイミングは、価格がトレンドラインにタッチしている時に優位性が一番高い
  • 損切りは、価格がトレンドラインを貫通した時に執行すると一番優位性が高い

理由は、もしトレンドラインをタッチした時にエントリーできれば、そこから大きく反発することが期待できるため、エントリー直後から含み益になる可能性が高いからです。
また、トレンドラインで価格が反発しないということは貫通したと判断できるので、トレンドラインでエントリーしていれば、すぐに損切りとなり損失を小さく抑えることができるからです。
また、このケースは買いエントリーの場合ですが、売りエントリーの場合は、エントリーと損切を逆に置き換えてもらえば大丈夫です。

ただ、これには幾つか問題点があります。

  • 価格がトレンドラインにタッチするタイミングでエントリーするのが難しい
  • 価格がトレンドラインを貫通した時にすぐ損切してしまうと騙しに引っ掛かる可能性がある
  • そもそも正確に機能するトレンドラインを引くのが難しい

節目に「何かしらの優位性」を求める場合、エントリーの条件は「大きく値が動く直前」を狙う必要があり、それは「節目のキワッキワ価格の瞬間としてピンポイントに限定されてきますし、損切りのタイミングも「期待した現象が起きなかった」と判断できる価格と時間を狙う必要があり、それも「節目のキワッキワ価格の瞬間としてピンポイントに限定されてきます。
かと言って、あまり小さくしてしまうと相場の揺らぎに引っ掛かってしまい上手く機能しません。

この節目のキワッキワ価格の瞬間を狙う際、エントリーも損切りも、ある程度妥協すれば適用可能なんですが、あまり妥協すると損切り幅が急に大きくなるので優位性が著しく低くなってしまいます。

節目の優位性が示す範囲

節目に「何かしらの優位性」があると考えてますが、これはリスクリワードの改善に繋がる優位性であると言えると思います。
また、勝率の改善に繋がる優位性については、残念ながら節目には、そのような効能はないと今のところ見ています。
今後チャートパターンなど、勝率の優位性に繋がりそうなものについて少し掘り下げることができないかと考えています。

最後に

前からとても気になっていた「Forex Tester」をとうとう買ってしまいました。
目的は、自分で考えたストラテジーを組み込んで、数年分の勝敗を自動的に集計させようと思っています。
バックテストなどを通じて今までの問題に対する何か解決のヒントが得られるのではないかと期待しています。
しかし、「Forex Tester」を買ってしまってからはトレードもしないで毎日グリグリいじってる始末で、もし何か有益なものができればここで紹介していきたいのですが、そこまでたどり着けるのかまだ怪しい感じです・・

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